駒ケ岳の概要

駒ヶ岳

 北海道駒ケ岳火山(以下「駒ケ岳」という。)の周辺は、国定公園にも指定され、美しい景観で有名です。

 しかし駒ケ岳は激しい噴火をする活火山としても知られています。駒ケ岳はおおよそ3万年以上前に溶岩や火砕流 などを噴出して以来、噴火を繰り返して現在の姿となりました。山頂部は北側の砂原岳(1,113メートル)、西側の剣ケ峰(1,131メートル)、及び南側の隅田盛(892メートル)があります。

 1640年の噴火では南と東に相次いで火山体の一部が崩れ落ち、南山麓では低地を埋めて大沼や小沼とそれ等の中に点在する島々ができました。また東に崩れ落ちた山体は内浦湾に達し、大津波を起こしました。この噴火で山頂部には馬蹄形カルデラと呼ばれる凹地ができました。しかしその後の3回の軽石噴火によって凹地はほとんど埋められ、現在は直径約2キロメートルの火口原となり、かろうじて凹地の上部だけが砂原岳などとして残っています。

 火口原内には中央に1929年の火口(昭和4年火口)があり、そのほかにも複数の火口があります。
 火口原を横断して延長約1.6キロメートルの割れ目は1942年(昭和17年)の噴火で生じました。また1996年3月5日(平成8年)の噴火の際には昭和4年火口南側にほぼ南北に約200メートル、幅1~2メートルの新しい割れ目が形成されました。これらのうちいくつかの火口では現在弱い噴気活動を行っています。
 

最近の噴火状況
平成8年3月5日 18時10分頃から約6分間 小噴火(水蒸気爆発)
平成10年10月25日 09時12分(12分間) 小噴火(水蒸気爆発)
平成12年9月4日 22時14分 小噴火(水蒸気爆発)
平成12年9月28日 13時56分頃から約12分間 小噴火(水蒸気爆発)
平成12年10月28日 02時43分頃から 小噴火(水蒸気爆発)降灰がある
平成12年11月8日 07時38分頃から 小噴火(水蒸気爆発)微量の降灰がある 

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