鹿部町の概要
位置と面積
鹿部町は北海道の南端渡島半島の東部駒ケ岳山麓の一角に広がり、北海道の表玄関函館空港から車で約60分の距離にあり、東経140度49分、北緯42度02分に位置し、東西16.5km、南北19km、面積110.63平方キロメートルの基幹産業が漁業の町です。
北東に太平洋内浦湾を望み、南東は中ノ川を境に函館市(旧南茅部町)に、北西はトドメキ川を境に森町(旧砂原町)に、南西は横津岳山頂を境に七飯町と接しています。
国道278号が海岸沿いに並行しており、函館市(旧南茅部町)方面から進んでくると、正面に雄大な駒ケ岳、右手に洋々とした太平洋内浦湾を望むことができ、天気のよい日には、対岸の室蘭市や羊蹄山を眺望することができます。
大沼方面からは、道道大沼公園鹿部線を進むと、左手に見える駒ケ岳の稜線が海と出会う先に町が見え、町に入ると大小3つの漁港があり、潮の香りと海の雄大さを体感できます。
町名の由来
アイヌ語「シケルペ」が町名の由来。「シケルペ」とは「キハダ(一名シコロ)のある所」の意で、イナウ(神祀る木弊)・薬用・染料他に使う貴重な木であるキハダが多い事からそう呼ばれ、後に転訛して「鹿部」となりました。
気象
鹿部町は北海道の南端渡島半島の東部駒ケ岳山麓の一角に広がり、気象は1年を通じて温暖である。冬期間の厳寒の頃にはマイナス14度前後、盛夏の頃で30度を超えることはまれである。夏は南西の風、冬は北西の風が多い。
降水量は、北海道の中ではやや少ない地帯に属し、降雪は11月中旬に初雪、3月下旬頃には消えます。本町の気候の特徴は春と秋の時候が長いことである。
人口
鹿部町は昭和58年12月に「村」から北海道で156番目の「町」になり、人口は、昭和60年の国勢調査の5,107人をピークに以降減少したものの、平成6年から平成22年にかけては、鹿部町の雄大な自然環境に感動し、定住する人が増えたことにより僅かながら増加に転じていました。しかし、最近は減少傾向にあり、令和2年国勢調査においては、3,760人となっています。
(令和2国勢調査)
総数 3,760人 男 1,779人 女 1,981人 世帯数 1,619戸
交通
鹿部町は太平洋内浦湾の海岸沿いに町内を国道278号が縦断しており、沿線に市街地が形成されています。海岸線は約13kmになります。
隣接する町へは、道道大沼公園鹿部線で、大沼国定公園まで車で約20分、国道5号を経由して七飯町までは、約40分です。JR函館駅までは約60分です。
JRを利用すると、函館からは普通列車で約50分、函館本線鹿部駅下車、バスで16分(約8km)で街に入ります。
北海道の表玄関函館空港までは、国道278号を経由して車で約60分、札幌までは約4時間30分。JRでは、森駅から札幌駅まで3時間です。
函館空港から、道外へ東京・大阪・名古屋へ、道内へは丘珠・新千歳奥尻に航空便が運行しています。函館・東京間の所要時間は1時間20分です。
経済
鹿部町は、基幹産業が漁業で町内には大小3つの漁港があります。海産物としては、通年でタコ、カレイ、ホッケが水揚げされる他、サクラマス、昆布、ナマコなど漁も盛んで、特に冬場は主産業となっているタラコの原料スケソウダラ漁と、ホタテの水揚げが浜を賑わしています。また、中心となる鹿部川には、放流した鮭が遡上します。温泉も多く町内には30箇所以上の泉源があり、中でも全国でも珍しい間歇泉のある町です。
町章
町の花 つつじ
町の木 ななかまど